2008年 8月 11日 『 夏のお盆 』
 皆さん、こんにちは。たいへん暑い夏を迎えることとなりました。
連日、気温が30℃を超えていますが、境内にあります「菩提樹」という木はたいへん元気にしております。
この菩提樹はインド原産の暑さに強い木で、現在、新しい葉をつけながらすくすくと育っております。菩提樹の成長を見るたびに、「こちらも頑張らなくては」と勇気づけられる思いです。

 町中でお坊さんの姿を見かけることが多くなりました。「お盆」の時期であります。
このお盆の時期には、お仏壇にお膳や果物、野菜などをお供えし、お坊さんにお経を読んでもらい、手を合わせて供養します。インドのサンスクリット語「ウランバナ」に漢字を当てはめると「盂蘭盆(うらぼん)」となり、略して「盆」と言うようになりました。「ウランバナ」には「逆さ吊りの苦しみ」という意味があり、その苦しみを取り除くために普段よりも丁寧に供養するのです。
 お盆は、生きているものだけでなく、亡くなったご先祖さまたちとも共に過ごすときです。

 現在、自分が毎日を過ごしているのは両親が居たからです。
両親が居たのは、祖父祖母が居たからです。
祖父祖母が居たのは、曽祖父曾祖母が居たからです。
このように遡っていくと、多くの先祖がいたからこそ、今、自分は生きているということになります。
 先日、ある方から「現代の人の体の中にはおよそ250万人分の血液が流れている」というお話を聞きました。その多くの先祖のうちの一人でも欠ければ、今の自分は存在していなかったことでしょう。

 毎日生きているのは、決して自分一人の力ではなく、家族をはじめとするまわりの人たちのお蔭であり、この世に生まれてくるご縁を作ってくれたご先祖さまがあってこそです。
 「自分」という存在を再認識して、ご先祖さまを供養し、まわりの人たちへの「感謝の心」を養うのがお盆の意義ではないかと思います。

合掌 善正寺住職
↑善正寺TOPに戻る